
映画は基本、映画館で観る事を前提として作られているものなのだが、それでも後から「完全版」とか「ディレクターズカット版」とかが出て来る訳で、どれが「本物」なのかという定義もアイマイになって来る。昔ハリウッドでよくあったプロデューサーが勝手にハサミを入れて短くしたりとか勝手に編集し直したとか。日本だって地方の二番館へ行くと、ズタズタにカットしてたとかね。テレビだって放映時間におさまるようにカットされるのがフツーだったりとかね。だから作り手の意図通りに観るのがムツカシくなってるのよ。吹き替えだってオリジナルの言葉じゃないしね。
オイラが高校の時、東京新聞の投書欄で、映画監督の熊井啓さんが、自身の作品「忍ぶ川」を、キチンとスタンダードサイズで上映してほしいと言っていたのを思い出した。ほとんどの映画館はビスタサイズで上映していて、上下をカットされてしまうのは、納得出来ないと嘆いておられた。あの黒沢明監督だって、自作のテレビ放映に反対していて、ノーカット、オリジナルサイズの画面での放映にシブシブOKを出したのも今は昔。大林宜彦監督は、ヨーロッパビスタのサイズが画面に固執していたしね。
そんな訳で、映画を楽しむのに、どれが完全とかは言えないのであって、いろんな観方があっていいとは思うけど、日本映画の父、マキノ省三氏が言っておられた。いい映画の条件、「一、スジ、二、ヌケ、三、ドウサ」(いいストーリーの脚本であること。ヌケのいい撮影であること。演技がしっかりしていること。)このバランスを楽しむ。そして今は音楽や衣装や編集も関わってくるとおもうけど、これを総合的に楽しむ為には、それなりの環境で観るべきだとは思いますです。
by おミズのハルヲ
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- 2022/06/27(月) 12:00:00|
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