
よく石川三千花さんと一緒に映画の本を出してたと思うんだけど、結構ヘンクツな観方をする所が好きで、ファンのひとりです。
エッセイストではなく、「コラムニスト」というところも、小林信彦氏ゆずりのヘンクツさがいいんだなぁこれが。
1988年のページで…「邦画では、何と言っても「
ドグラ・マグラ」。これについては話が長くなるけれど…大学時代に下級生の坂入君というのが、「これ、凄い小説なんですよ。」と言って貸してくれたのが、当時でもすでに古書という感じになっていた「ドグラ・マグラ」。奇妙なタイトルも好もしく、帰宅してすぐに読み始め…ガーン!私の読書体験の中でも(たぶん)最も鮮烈で、濃厚なものとなった。つい最近、坂入君(と言っても今や初老だが)に会ったら、「中野さんだったら面白がってくれるかなと思って貸したんだけど、何だかグニャグニャな本になって返って来た。夢中になって読んだというのは分からなかったけど…」と苦笑。私は平謝り…坂入君から借りて読んだ二、三年後、「夢野久作全集」(全十巻、三一書房)が出版された。編集担当は、大学在学中から知り合っていた先輩の三角氏だったと思う。という訳で、映画化には驚き、大いに関心を持って観たのだが、うーん…美術、セットは期待を裏切らなかったものの、キャスティングにいささかの不満あり。呉一郎は松田洋二ではなく小林薫(もちろん若き日の)あたりにしてもらいたかった。と、こう書いているうちに、ああ、もう一度「ドグラ・マグラ」を読み返したいという気持ちがムラムラと…」
by おミズのハルヲ
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- 2021/07/19(月) 12:00:00|
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