
「三位一体の脳の構造でもわかるように、私たちのデザインは付け足しによって展開してきた。
使いながら変えていくわけだから、今使っているものをご破算にして、ゼロからデザインし直すなどできない相談なのである。もちろん、新しいものが加われば、古いものの役割は変質していく。本当に必要なものであれば、だんだんに役割は縮小し、最後には消えていくだろう。ただ古いものをそのまま保存すればいいというわけではなく、あくまで新たな体制のなかで役割が再構築され、消えていくものは消えていく。しかし、その速度は問題だ。現代社会では速さイコールスマートだが、われわれの心はあまりにも急速な変化の速度についていけるのだろうか?古いものがまだら模様に残ってしまうとは、たしかにスタイリッシュとは言いがたく、ある種の美意識からすれば、恥ずかしいもの、汚らしいもの、苦々しいものに映るだろう。それに多様なものが同時に存在するという点で面倒くさいことも事実である。多様さは、同時に調整や軋轢やせめぎ合いも生む。単一化、一様化への欲求は面倒をなくしたい一心でもあるように思えるのだ。しかし生き物の世界に生きるということは、そもそも面倒を丁寧に引き受けることではないだろうか?私は面倒もまた、この世界の彩りをより豊かにしているのではないかと思う。」
とっても哲学的で、アートで、エコで、内省的で、スピリチュアルで、コスモスな、シビレる紀行文でした。
by 昨日貫之
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- 2021/05/31(月) 12:00:00|
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