サユリスト

何と言っても市川崑の「細雪」につきる！これが結局薬局生涯の代表作となるんではないかな。だってさー、そらぁ「夢千代」にしても「愛と死をみつめて」もいいけどさぁ、もちろんオラの大好きな「キューポラ」も「愛と死の記録」もあるんだけどさー、やっぱり大人のサユリちゃんとしては、これにつきる！

思った以上にサバサバしていて、男らしい性格。クヨクヨしない。そして芯が強い。自分の出た映画も冷静に分析し、失敗作もちゃんと失敗と認める。そして日活の仲間達もちゃんと正当に評価する。ロマンポルノの監督達にも、暖かい眼差しをおくる…やっぱりね、こらぁだれだってサユリストになっちゃうは。

だから松竹出身の斉藤武市監督とは、気が合うのね。デビュー作が松竹映画だったし、松竹ホームドラマのノウハウをいっぱい持ってた監督だったからね。だから「ろくでなし稼業」の家族シーンは、絶品でおました。健さんと酒の話も面白く、あっと言う間に読了。もう一度「動乱」でも観ましょうか…



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by それにしても若すぎる、オラッチ


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