
伊藤
「松方さんは、いろんなインタビューで俳優になった動機として洋酒、洋モク、外車に
いい女が手に入るから、といってます。」
松方
「僕だけじゃないでしょう。 辰兄ィともよくじゃべるけど、僕らの世代はみんなそうだって。
高級外車を転がし、洋酒を飲んで洋モク吹かして、いい女をせしめる。
それでいい家に住みたいから働く。 それが当たり前だったんです。」
「仁科明子と離婚し無一文になって借金を抱えた松方が、そこからどうやって
生き延びてきたか―― ここからが私が本書でもっとも書きたかった部分である。
なぜなら親の七光りで映画界に入ったものの光はすぐに消え失せ、時代劇や
実録やくざ映画で主役を掴むや、それらの路線が終わったり、いままでの松方は
七転び八起きだったが今回はそれにまさる、59才という年齢を考えると再起が
不可能とも思える深い痛手を負ったのだ。 Vシネ時代の松方のことは今まで
語られることは少なかったが、関係者の証言も交え『這い上がる』松方弘樹の
姿をつぶさに描きたい。」
さすが「映画の奈落」の伊藤氏だけあって、ムチャクチャ面白いインタビュー本になった。
叙勲の選考にも上がらず、賞には縁がなく、ただ大衆の心に残るスターであるところに
松方弘樹の栄光がある―― 私にはそう思える。
by 無冠の男 オラッチ
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- 2017/05/09(火) 12:00:00|
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