
私、ウカツにもこの作品の存在を全く知りませんでした。30才の若さで亡くなった方なので、知る人ぞ知る方だったのでしょう。
どれ程スゴイ作者なのかは、この本をめくって頂ければ分かると思います。
選者の山岸涼子さんの解説を引用しておきます。
「白土さんの、制圧された民が歴史をかたちづくっていくという壮大な物語が、あの沸騰したような時代に押し上げられるのでなければ、マイナーにとどまったかもしれない世界だとしたら、むしろ楠作品はメジャーで普遍的な世界を描かれていると今なら感じます。
時代を越えた不変の真実が描かれているからで、そのリアルさは白土作品とも異質の良さなのです。
「茎」は雑談の発表時に読んでいましたが、女性が独りで立って生きていく困難をしかも男性の楠さんがこんなに早く描いていたことに目を見張ります。ラストシーンで染め上がった織物の道にぽーっと広げられるシーンがあります。世の中に埋もれた名もなき人びとの中にこそ、優れた腕前の名人がいる。作品を通して、そうした人びとへの声援をおくる楠さんの肉声が聞こえてくるようです。
ゴッホではないのですが、生きているうちにその真価が気付かれなかったとしても、作品は残ります。もちろん当時でさえ、「知る人ぞ知る存在」だったのでしょうが、楠さんこそが、そうした名工のひとりだったのですね。」
by 上野森正太郎
クリアランスセール開催中!ウェブショップ!
11000円御購入で送料無料!!新商品続々入荷中!
TAMAMI WEBSITEにもぜひお越し下さい。このブログ気に入って頂けたら
↓ワンクリックの応援、お願いいたします。

- 2022/02/07(月) 12:00:00|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0