
脚本家の高田宏冶は、こう言っている。「俳優さんの中で鶴田浩二というのは、根からの役者。好きな女を抱いて、うまいもん食って、俺の一生はそれでいいみたいな所があった。健さんは、よう分からんけど、周りが作った役者みたいでね。文ちゃんは、いつも揺れ動いていたんじゃないかなという気がするな。こんなんでいいのか、本当にいいのか、と思っていた気がしますね。それは彼が持っているインテリジェンス独得の暗さで、彼の持ち味でもある。」
幼い頃から実母がいなかったコムプレックス、東北弁が直らないコムプレックス、文学や芸術に進めなかったコムプレックス。映画で芽が出なかったコムプレックス、それが、あの弾けた演技の元になったのか…新東宝がツブれて松竹に拾われて、そこで安藤昇に出会う…そして東映へ。
「彼は「
仁義なき戦い」における自分の立ち位置がどこか、よく分かっていたと思うんですよ。狂言回しは金子信雄がええとこ全部持っているからね。彼は踊らされるだけで。あの映画では深作欣二と笠原和夫だけがクローズアップされたじゃないですか。文ちゃんにはそれは面白くなかったんじゃないかな。」
晩年の政治活動には、そんなインテリコムプレックスが大きく作用している様な気がする。でなきゃ、あのドル箱だった、「
トラック野郎」をあっさりヤメたりしないと思う。あのお下劣さが、次第にヤになっちゃったんだろーな。
by おミズのハルヲ
クリアランス開催中!ウェブショップ!
11000円御購入で送料無料!!新商品続々入荷中!
TAMAMI WEBSITEにもぜひお越し下さい。このブログ気に入って頂けたら
↓ワンクリックの応援、お願いいたします。

- 2021/11/29(月) 12:00:00|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0