
まず、装画がスバラシイ!
柴崎さんが何度も通って食べていたアメリカ村の楽天食堂の御主人、小川雅章氏の作品。
実は柴崎さん、その事を全く知らなかったそうです。紀行文と言うよりも、自分が今も生活している場所、あるいは生まれてから大人になるまで生活している場所を書くという事は、「血と汗と涙」が感じられると言う事であり、それは、言うなれば「自分を書く」、あるいは「生きている土地や場所を書く」と言う事なのだろう。いやぁ実にいい本です。
「今になって振り返ってみると、あんなふうにミニシアターが次々できて、小劇団が注目され、百貨店でも美術館並みの展覧会をよくやっていたこと、地上波のテレビで深夜に外国やミニシアター系の映画をやっていたこと、三角公園で、ただしゃべるだけでお金がなくても楽しく過ごせたこと、そのこと自体が、好景気の時代で、世の中の豊かさだった、と強く思う。今は、そんな「余地」はだいぶん少なくなった。お金も回っていないし、人の居場所も制限が増えた。街の中に座れるところもほとんどない。バブルが良かったと言いたいのではない。しかし、街の豊かさがどんどん削られていくのを見ていると、別の未来があったのではと考えてしまう。」
by 昨日貫之
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- 2021/11/01(月) 12:00:00|
- 日記
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