
「円熟の筆が紡ぎだす芳醇な自伝」と、カバー裏に書いてあった。
「岸恵子イランをゆく」は月刊誌「文芸春秋」に連載された、それに続いて「岸恵子アフリカを行く」を連載してくれた当時の堤編集長は、「編集部の連中が岸恵子って文章うめえなあと感心してますよ」と言ってくれたが、それらを本にまとめたタイトルを見て大反対した。「これからクソ暑い夏が来るというのに、なにが「砂の国」だ!売れませんよ、こんなタイトル!」「国じゃなくて界(くに)です。世界の界」「誰も読めないよ、そんな。世界の界か、「さかい」としか読めない。間違いだよ」「わたしが愛読している北畠八穂さんも界を「くに」として使っているのよ。砂漠に国境線を引くなんて無意味なの。砂のひろがりがあるだけなの。羊飼いの少年が羊を追って、見えない国境を越えたと言って、牢屋にぶち込んだりするのよ。意味があるんです!」と、わたしは今思えば愚かな御託を並べた。それは私が間違いで、堤編集長が正しかったのだ。わたしは数こそ少ないけれど、出版した本のほとんどが10万部を超えている。タイトルが悪かったのか、「砂の界へ」はそこまで行かなかったと思う。まことに残念。」
オイラのリアルタイムは、やはり傑作「
細雪」。市川崑のいちばんいい時代。名画座で観た「
怪談」や「
雪国」も良かった。
だけんど、どーもこのテの人って、苦手なんだよね。何でだろう?
by おミズのハルヲ
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- 2021/08/02(月) 12:00:00|
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