
童顔とグラマーのアンバランス。あっけらかんの外面と文学少女の内面。
何ともつかみ所のない女優、秋吉久美子の等身大のインタヴュー。これが面白い。
「あるシーンで台本の1ページ全部をまるまる自分でしゃべることがあったんです。そのセリフの流れのままに、ナレーションのようにしゃべったんです。「あのときは悲しかった、こうこうこでこうだった ー 」みたいなことをそのまま演じた。そしたら演出の田中利一さんが、「秋吉くんってその程度なの?」って言ったんです。その瞬間、自分の中にイナズマが走って、ああ自分は至らなかったなと思いました。それで、うちに帰って、一行一行全部解析した。ただ台本の台詞に乗って歌うのはカラオケのようなものなんですよ。
一行一行全部、この心が台詞にちゃんと対応してるかどうかを見極めてから、演技をしなきいけないなと悔い改めて、また現場にのぞんだんです。昔のドラマはリハーサルが2日間あって、スタジオの本番が2日間あって、1日ロケなんですね。それでカメリハの時にそういう構えで演じたら、田中さんが「うん、秋吉くんだ」と言ってくれた。その演技では口だけじゃなくて心も動いているか、ということは凄くベーシックな事だと、ここで強く肝に銘じました。でもこれはベーシックなことだけに、一生の指針です。「秋吉くんってその程度なの?」と「うん秋吉くんだ」のふたつの言葉は、自分の中にずっと残っている心のプレゼントですよ。」
by おミズのハルヲ
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- 2021/06/07(月) 12:00:00|
- 日記
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