
父の背中越しに見た戦後東京喜劇
息子の「のり一」が書いた主に舞台を中心とした評伝。それにしてものり平が生まれ育った日本橋人形町の地勢的な意味を改めて実感させられる本です。まさに三つ子の魂百まで!生まれた家が待合い。そして周りの遊び場が寄席や演芸場などがひしめく盛り場。日本橋界隈はもとより、ちょいと足を伸ばせば、浅草や神田がある。もちろん柳橋も。先日、墓参りの帰りに人形町の甘酒横丁を歩いてみたが、有名な老舗がキチンと残っていて、色っぽい風情も感じられた。
ここで芸能をたっぷり身に浴びて育ち、絵が好きだったので日大の美術科に進学。部活で演劇に入り、団員に江戸弁のアクセントを教えながら演劇科へ。そこで西村晃に出会う。後に出会う加藤武も小沢昭一も同じ日本橋生まれの江戸っ子。
青島幸男の家は近所の弁当屋だったって。三木鶏郎のトリローグループに入り、鼻メガネで売り出し、その後「アブハチ座」を結成。そこで森繫やフランキーと出会い、遂にエノケン・ロッパ・金語楼と共に東宝喜劇「
アチャラカ誕生」!
個人的には「機関士ナポレオンの退職」を原作にした東宝映画「喜劇各駅停車」をぜひ観てみたいのね。
400ページを超す大著だけど、アッと言う間に読んじゃいました。面白い切り口の本です。
by オラッチ
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- 2021/05/03(月) 12:00:00|
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