
「細野は「泰安洋行」において、「トロピカルダンディー」のエキゾチックサウンドにニューオリンズ音楽のリズムを掛け合わせた。細野の「泰安洋行」と大瀧の「ナイアガラムーン」はともにニューオリンズの土壌から生まれた突然変異体だった。そして細野は「泰安洋行」でさらなる冒険をおこなった。」
これを「おっちゃんのリズム」と言う。
「それは若々しい若者のリズムとは対極にある、わびさびの境地だと細野がインタビューで語っている。スウィングの跳ねるビートと、縦割りのタイトな8ビートのあいだのズレが、得も言われぬ味わいを生み出すのだと。細野はこのおっちゃんのリズムを一拍子のノリと称した。「一拍子というのは、理論的に言うとないんですけど、一、ニ、三、四ってとらえないんです。」それは強拍もなければ弱拍もない、シャッフルでも縦割りの8ビートでもない、独自の深みを持つグルーヴだった。」
「泰安洋行」は時代を画す作品だった。あるいは時代を超越し、次元すら超越するような型やぶりの作品だった。大胆さ、遊び心、融通無碍、進取の気性、茶目っ気、開拓者精神は細野ならではのものであり、この作品を単に実験的なだけでも、先鋭的なだけでもない愛嬌と滑稽味を備えたものにしている。
だがしかしー、
「泰安洋行」のあと、本当に、みんな逃げちゃったんです。「ホソノ・ハウス」を聴いてた人たちが、一目散に逃げていった。
だからまわりに誰もいなくなった感じがしましたね。」つづく。
by バーブ早乙女
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- 2021/02/22(月) 12:00:00|
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