
これが問題の「財走千里」。著者の陳登元氏は、父親が中国の実業家で、何度も日本へ来た事もある親日家だ。中学を出たばかりの著者を、単身日本へ留学させ、大学を終えようとする前に日支事変が勃発し、上海へ飛び火して事態が拡大して行く頃、一度様子を見に行こうと帰国し、実家に着いたら即座に軍から強制徴募され、江南の宣戦で約2ヶ月、砲煙弾雨の中で戦い、重傷を負って病院に収容され、退院前に脱出して書いたのが本書。
昭和13年に出版され、大ヒットを飛ばしたが戦後はGHQによって絶版にされた幻の戦争文字。これはその復刻版です。
戦争の生々しさと、中国敗残兵のリアルな描写がスゴイ。リアルと言えば鉄砲と機関銃の戦闘場面。連続して撃つと銃身が熱をもって熱くなるが、銃把の木部が焦げて来て、やがて銃身が曲がってしまい、弾がこめられなくなるのだとか。刀にしても3人以上斬れば刃こぼれが起こり、血油で使い物にならないリアルさを考えれば、一度に何万人もの人間を殺せるはずがないのも分かる。原爆でもない限りはね。それがリアルで正直なとらえ方でしょう。
by 昨日貫之
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- 2019/06/24(月) 12:00:00|
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