
「終りにかえて」の章で、著者の鈴木忠平氏が書いている部分に、打たれた。
「昔から清原さんことをよく知っている球界関係者、報道関係者の方からいくつも連絡をいただきました。そういう人たちの中には、現役時代から本当に家族のように付き合っていて、薬物について口論になった人もいました。それがきっかけで断絶しても、なおあなたへの情が消えないということでした。私はそうした慕情のようなものに触れるたびによりいっそう「記録者」でいようと強い自分に言い聞かせていました。清原和博という人間がはからずも吸い寄せ、引きずってきた多くの情が、逆に球界のスターをダメににしたような気がしたからです。」
「なぜ、あなたは東京や巨人を憧れながら憎むのでしょうか。なぜ岸和田を愛しながら忌避するのでしょうか。なぜ桑田真澄という人を尊敬しながら妬み拒絶し、恐れるのでしょうか。なぜそれほど巨大な才能を手にしながら社会を生きるための術が呆れるほど少なく拙いのでしょうか。刺青のこと、覚醒剤のこと、言えずにいることがまだまだあるのもわかりました。そして家族のこと、野球のこと、なぜ大切なものほど激しく愛し、傷つけることしかできないのでしょうか。なぜそれほどまでの強さと弱さを自分の中に放ったらかしにしておくのでしょうか。私が見たあなたは、正直で、嘘つきでした。悲しいくらいに真っすぐで、恐ろしいくらい屈折していました。つまり、愛すべきであり、それゆえに救い難い。」
だからこそ、これからのキヨハラ君を見て行きたい。人間だもの…
by 昨日貫之
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- 2019/04/09(火) 12:00:00|
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