
あの傑作「雲上雲下」の作者による時代劇小説。これがまた想像を超える面白さ。大阪の大店の後継ぎ問題を機に、江戸の大岡越前や徳川吉宗までを巻き込んでの大波乱。ワクワクドキドキの面白さ。しかし本当の面白さは、その語り口にある。「リアル感」、これがスゴイ。牢の場面は、まるで三池崇史の映画の様だし、話の時間軸がポーンと飛ぶ所は、なかなかハードボイルド。これがまた妙に小切味がいいのでまいっちゃう。
「人は老年になれば身も頭も硬うなるものだが、松は老いて後に自在に動くか」吉宗公はそう呟き、両の足を広げた。彼方に白い姿が見え、皆が一斉に顎を上げる。翼を広げた一羽の鶴が、そろそろ暮れなんとする西空を横切った。
いいでしょ?この描写。ウーンとなっちゃうよな。それと主人公の奥さんの性格描写がこれまたハードボイルド。人にたよらず自らの思うままに行動する。そんな竹を割ったようなスッキリとしたラストシーンが、たまらんちん。「朝井まかて」、凄すぎる!
by 次は何読もう オラッチ
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- 2019/02/26(火) 12:00:00|
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