
著者、池井優氏の歯切れの良い筆致で語られるこの時代、明治から昭和にかけての「国全体が激しく動いていた時代」が、なつかしく、たのもしい。
芸大出のエリートが、家庭の事情の為、仕方なく流行歌の世界へ入って行ったイメージが強いが、負けん気の強い江戸っ子気質が、口跡の良い歌い方と相まって独特の人気を得たものと思われる。
江戸っ子気質が良く出たのが、興行師、吉野功朗との友情。京都を縄張りにしていた吉野だったが、山陰地方の興行の時、地元の博徒の親分とトラブり、「一歩も足を踏み入れさせない」と言われる中を、ピストルを持ったボディガードと共に乗り込んだ。吉野は彼らを相手に一歩も引かず、藤山はボディガードと共に、喫茶店で悠々と
コーヒーを飲んでいたそうな。その後神戸の五島組長や田岡組長、九州の籠虎親分らに話を付け、地方興行を成功させて行ったんだそう。外車には目がないカーキチだった事からも、優等生のイメージからはかけ離れた、大きさを感じさせられましたな。
by 昨日貫之
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- 2018/09/03(月) 12:00:00|
- 日記
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