
前作は、ゴジラ映画を中心に語ったもので、ダディの人となりは今回の方が深く、詳しい。東宝のニューフェース第6期生に受かった藤木悠、佐原健二、河内桃子、岡田真澄などとの交流話しがやっぱり面白い。中でも深く感動したのが、高峰秀子のエピソード。成瀬己喜男監督の「放浪記」で主演の高峰の夫役で出た時の事。無言で20秒程高峰の顔を見つめるシーン。何度テストをくり返しても監督のOKが出ない。その日はカメラは回らず、翌日も同じ。何度やっても「違うよ」のくり返し。宝田は、たまりかねて、高峰に「先輩、教えて下さい。」と言ったら、「宝田くん。私、わかってるけど勿体ないから教えてやらない」と言われ、頭にきて「もう役者なんてやめてやれ」と、ヤケのヤンパチでもう一度やった演技がOK になった。後で冷静になって考えてみると、憎ったらしい高峰に対する気持ちが、演技に出たのかなと。その後も高峰に対して「こんちくしょう」と思っていたのだが、ある時高峰から電話で「私は昔からくそ生意気な下町の女優だと思われて来たけど、あの時はよく乗り越えられたね」と言って宝田が「あの時の言葉を宝物にしてます」と答えると泣き出したと言う。
いやあ、映画って本当にいいモンですね。
by 水野晴郎 オラッチ
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- 2018/07/24(火) 12:00:00|
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