小田剛一

「高倉健には知られざる七つの顔がある。本書では、取材のなかで感じた高倉の素顔をそう分類してみた。
善光寺参りを欠かさない信仰心の原点となった先祖との出会いや、放蕩の大学生活の末にたどり着いた俳優への道。、江利チエミに注いだ愛情と別離の苦悩、山口組大物組長に対する友情、そして最後の女性となった養女の存在と死…それらは、これまで伝えられなかった意外な発見の連続だった。高倉健は、ひたすら周囲に惑わされまいとあがいてきた。みずからの哲学や信条をストイックなまでに貫き通そうとしてきたかのようにも思える半面、弱音を吐く姿をさらすまい、ともがいてきたのかもしれない。
高倉健の悩みのなかには、ある意味、誰もが背負い込む話も少なくない。ただし、常にそこに正面から向き合い、驚異的な精神力で生きてきた。それを痛感させられる。」

ノンフィクションライターの雄、森功氏の渾身の一冊。「オダゴウイチ」。健さんと、例の養女との入籍申告書類に書かれていたふりがな。親族関係者なら「オダタケイチ」と書くのが普通なのに…真相は未だに…？


　　　　　　　　　　　　　　　　by 本当は飲めるのに オラッチ


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