
「大学生になった僕は在学中からエイプリルフールというプロのバンドでベーシストとして仕事を
初めていたのだが、当時のミュージシャンはみなウェストコーストの影響が強く、サイケな生活を
していた者が多かった。僕もロングヘア―になり、両親とは断絶し、会話もほとんどしなくなっていた。
ほんの少し前までは家族で映画を観に行っていたのに。今思うとかわいそうなことをしたものである。
学生運動には興味はなかったが、ドロップアウトは完全にしていて、就職活動もしないでのんきに1年留年した。
どうしようかなと考えているときにバンドを始め、家をとび出し狭山の方に移ったりしていた頃がある。」
その後「はっぴいえんど」「ティンパンアレイ」と活躍して行く細野氏であるが、何しろ育ちがいいので、
幼少時から家族や姉たちと映画を観たり、サントラを買って聴いたりと、豊かな文化生活の中の映画体験を
紹介している本。
子供の頃はやはり西部劇。そしてミュージカル。そしてSF やサスペンス物からホラー物へと興味が移る。
「スピルバーグといえば、これは先日、人から間接的に聞いた話であるが、黒沢監督とスピルバーグが
会ったときに、黒沢監督が
「君の映画は音楽が入り過ぎている」と言ったらしい。
スピルバーグは「子供達を楽しませるためにやってます。」と答えたという。
すると黒沢監督が「子供を甘く見るな。」とスピルバーグを叱った。
「音楽を極力省くのが映画なんだ」と。素晴らしい意見である。」
by オラッチ
ウェブショップ!
7770円御購入で送料無料!!新商品続々入荷中!
TAMAMI WEBSITEにもぜひお越し下さい。このブログ気に入って頂けたら
↓ワンクリックの応援、お願いいたします。
- 2017/12/12(火) 12:00:00|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0