あおなり道場始末

葉室氏の新作だけど、こういう軽い青春物もさっぱりしていて気持ちがいい。
このお方の本は、いつも何かさわやかな風が吹いている様な文体なので逆にいうと
活劇の場面などは迫真さに欠けるきらいがあるのだが、面白いんだからいいんじゃない？

全くカンケイないのだが、千恵蔵の「旅は青空」ってゆ― 映画を想い出しちゃった。
もちろんオイラは観てはいないんだけどスチール写真を観た事があって、白黒だから
ピーカンの光線の具合がハッキリ出ていて本当に5月の青空の様なウキウキした
場面が想像させられるいいスチールだったのよ。
この映画、今やフィルムも残ってなくて確か伊丹万作のデビュー 作だった様な記憶が
あるけど、昔の名作はね― 、どんどん観られなくなっちゃう。
「国士無双」もそうだしね　・ ・ ・　




　　　　　　　　　　　　　　by 西の御大 オラッチ



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