喜多嶋修

ランチャーズの喜多嶋兄弟と加山雄三はいとこ同士で加山の母、小桜葉子と
喜多嶋の父はあの岩倉具視のひ孫。　だから金に不自由はしなかった。
高校進学時にグヤトーンのエレキを買ってもらい、横須賀のPX から
横流ししてもらったベンチャーズのアメリカ盤でコピーを開始。
3代目のランチャーズに加入してもらったが、当時高校生はテレビに
出られないので、レコーディングのみの参加となった。

とかく「ナマイキ」とのウワサのあった喜多嶋だが、その「音」に対しての貪欲さは
尋常ではなく69年には単身渡英してスタジオに入り込んで機材を調べまくった。
帰国すると東芝スタジオの職人、吉野金次と組んで機材を揃え数々の実験作を
出して行ったがヒットに恵まれず、こずかいかせぎにやったCM の音楽で大ヒット。
世界の音楽シーンが、ロンドンからウエストコーストへ変わったのを機に渡米し
そのままロサンゼルスに住みついたと。

文化の高みを作るには、資産家の存在が必要不可欠と言う事ですナ。



　　　　　　　　　　　　　by 湘南 オラッチ ポップス



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