
故、鈴木則文監督のエッセイ集。 主に「映画芸術」誌に書いた文章が
中心なんだけど優れた脚本家はねー、文章もウマイよね。
「ボン、えらい暑いなあ、しんどいやろ」
「うん ・ ・ ・ 」
「映画は面白いか?」
「あんまりおもろない、日曜も休めず、徹夜もしょっちゅうだし」
「ボンは何しとるんや」
「助監督や、おっちゃんは誰や」
「一寸用があって来たんや、ところでひばりの評判はどうや、いま映画に出とるのやろ」
「生意気な奴や、あんな小娘のゴキゲン取らなカントクでけへんとは情けないわ」
と、そのおっちゃん相手に美空ひばりの酷評をやっていると、名物プロデューサー
故、玉木潤一郎が小柄な丸い体をセカセカ揺すって入って来た。
「おい、何をナレナレしく喋っとるんや、この人は神戸の三代目や
ひばりちゃんの陣中見舞いに来やはったのやで」
私はギョッとなり「どうも ・ ・ ・ 」と頭を下げ部屋を出て行こうとすると、ニャッと笑った
田岡は「ボン、いっしょうけんめいやって、早ようええ監督になりや」と言ったのである。
美空ひばりは気に入らなかったが、その母親の加藤喜美枝は我々下ッパ助監督には
いつもニコニコと優しい存在であり、小遣いを貰ったこともあった」
いゃあ、いい時代です。
by オラッチ
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- 2015/02/09(月) 12:00:00|
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