曽根中生

日活のフォース助監督がテレビの助監督を経てイキナリ本編の監督に
抜擢されたラッキーガイ。　ところがコイツがロマンポルノときたもんだ。
長い下積みの一番下ッ端助監督が、エイヤッと拵えた映画が一番面白かった。
それがロマンポルノのエースとなり、一般映画も作る様になり、独立プロを
起こして大借金まみれになって失踪。　自殺説も出ていたが30年ぶりに
湯布院映画祭に姿を現わして業界をアッと言わせたと　・　・　・

大和屋竺と田中陽造で脚本グループを組み、鈴木清順ゆずりのシニカルな作風が
独自の個性を生み出した。　片桐夕子と組んだ初期の作品がやっぱり一番面白い。
もちろん「花の応援団」もサイコーですぜ。

キャメラのレンズに言及した所が面白いんだけど、これがなかなか分かりずらい。
間宮レンズだとか50ミリだとか75ミリだとか　・　・　・　これは実際画面を見て
見なきゃ分からんのだろうが、技術にこだわる所がこの人らしいのね。

それにしても人生ってどう転ぶか分からないってゆー見本ですな。

　どうか安らかに　・　・　・　




　　　　　　　　　　　by オラッチ



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