
「エリック クラプトンは日本人好みのミュージシャンだ、勿論日本での人気が他に比べて特に
突出している訳ではないが、彼のどこか悲劇的なイメージやブルース道を極めんとする求道者
と言った悲壮感は、いかにも日本人が好みそうな『耐える男』そのものだ。(中略)現在のクラプトンは
ギタリストという枠を超えて、いやもっと言えばロックと言う枠さえ超えてスタンダードな存在に近づきつつある。
だがそれでも尚、ロックファンからソッポを向かれる事がないのは基本的にはギタリストである事と
相変わらずその周辺にただよう悲壮感のせいだと思う。 不遇な環境に育ち、音楽に、愛に苦悩し
ドラッグやアルコールに溺れ、あげ くは最愛の息子さえ事故死するという、悲劇の主人公としてのクラプトンは
滅びの美学を好む日本人の体質にマッチしているのだ。」
「もちろん、当の本人が自分を悲劇の主人公だ などと思っていないにせよ、そのむせび泣くようなギターを
聴いて、私達は一種のカタルシスを味わう。 彼が本当に滅びてしまわずに、30年以上もミュージシャン
としてのキャリアを積み重ねているという安心材料を軸に、それでもギター道に邁進している姿に酔うのだ。
これはほとんど演歌の世界で、ゆえに日本人の琴線に触れるミュージシャンだと私が思う所以だ。」
見事な分析でござる。
ミュージックライフ元編集長、東郷かおる子さんの文章でした。
by バーブ早乙女
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- 2014/07/01(火) 12:00:00|
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