
江戸時代の商人は「逆境」に置かれていた。
ひとつは「士農工商」と言う身分制度、もうひとつは「農工は生産者だが、商は非生産者である。
他が生産した物をただ動かすだけで利を得ている。」 と言う理由による「戝商」と言う見方で。
ところが武士が行政を司る藩は、藩内産品の輸出や換金化を商人にまかせねばならないし、
町人も生活に必要な物は商人に提供してもらわねばならん。
「武士層が何と言おうと、どんな見方をしようと、世の中が必要としているのだから、我々はやらねばならぬ。」
これが商人道の発露であり気概だ。
フトンの西川でおなじみの西川甚五郎は、江戸の長屋を歩き回り、夏の暑い夜の安眠方法として
「蚊帳」を作る事を思いついた。 ところが作っても全然うれない。
そこでヒラメいた。 長屋の連中は蚊を防ぐだけでなく、涼しさを求めていたのだ。
早速麻の地色をうす緑色に染めさせ、売り子も声のいい若い男にして涼しい声を出させて大ヒット。
「蚊を防ぐ蚊帳はいかがですか」をヤメ「涼しい蚊帳はいかがですか」に改めた。
町民のニーズに応える事こそが商人道と言う事か。
by 昨日貫之
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- 2013/11/04(月) 12:00:00|
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