４０年代的昭和

TVディレクター鴨下信一氏の昭和シリーズ最新作。
終戦直後の混乱期を乗り越えた２０年代、そして
復興を果たした３０年代、共に明日への希望と期待が
あった時代が過ぎ、やって来ました４０年代。

不安の時代であったと著者は言う。
確かに経済成長は続いていたのだが、学園紛争や
赤軍派テロなどが横行し、ハイジャックやオイルショックなど
目まぐるしく事件が起きていたのを思い出す。

大きく変わったのは、既成の秩序が崩壊した事。
いわゆるアングラ活動など、本来なら日陰で活動していた
者達が、大手を振って舞台の中央に出て来た事だろう。
映画においても、大手５社のプログラムピクチュアが
崩壊して、独立プロが台頭して来た時代、ここの分岐点が
今の日本を作ったと言っても過言ではなさそうですナ。

ＢＹ昨日　貫之

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