映画監督の小津安二郎は、撮影中のセットの中で、
小道具の位置をミリ単位で指示していたそうです。
俳優の動きにもうるさく、「そこで手を止めて3秒してからテーブルへ置く」
と言う様な演出方法でした。
出来上がりは、皆様御存知の通りの、静かで端正な映画に仕上がっています。
「男のこだわり」と言うと、よく神経質と間違われたりしますが
神経質は単なる「わがまま」であるのに対して、
こだわりとは「自尊」とか「矜持」と言うように言い替えられてると思うのです。
つまり、他は他として認めながらも、ここだけは譲れない一線を持っていると言う事。
早い話、柔軟性を持った「オレ流」とでも言いましょうか?
小津監督は「オレはトーフ屋だから、トンカツは作れない」
と、言っていました。「トンカツは黒澤明にまかせろ」と。
当店はもちろんおいしいトーフもトンカツも作れません。
でも何とか気の利いた「オシンコ」位はお客様に提供出来たらなァ…
と思っています。
By昨日貫之
- 2007/07/09(月) 12:00:00|
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